データ分析・解析のコツ
新しい商品を開発や販売をする時などに消費者の動向を知るマーケティングリサーチは、顧客に好まれる商品を開発する上で必要不可欠なものともいわれています。マーケティングリサーチしたデータをもとに分析する際に、気を付けなければならないのは、人口構成比に合わせた分析をすることです。20代～50代の女性にマーケティングリサーチを行った場合、総務省統計局の発表によると50代は20代の1.3倍も多いのでより正確な解析を行いたい場合には人口構成比を加味する必要があります。
一人の回答を何人分として扱うかといったウエイトバック集計を用いる方法と、実際の集計数を人口構成比に合わせて行う方法があります。ウエイトバック集計では20代の女性の場合、実際の回答数に0.775をかけるなどの係数を用いて行う方法です。どのような商品を扱うかでマーケティングリサーチの方法は異なるので、どのようなことを知ればいいのかを考えながら解析を行う事が必要です。
マーケティングリサーチをすると、必然的に個人情報を手に入れることになります。個人情報はマーケティングリサーチになくてはならないものですが、それぞれの個人の重要な情報が含まれているものとなるため、管理は適切に行わなければありません。時折、個人情報が流出してしまうトラブルが報道され問題となることがありますが、それだけで企業にとってマイナスですし、適切な管理をしていないことが分かってしまえば悪い会社というイメージになってしまいます。
そのため、仮に調査会社を利用するとしても、個人情報法保護方針がきちんと決まっていて、情報管理に力を入れている会社を選ぶのが無難です。信用できる会社は、きちんと方針を細かく策定したうえで徹底して管理をしているので、集めた情報を流出させてしまうといったリスクは低くなるでしょう。これは、自分の会社自身で調査をするとしても当てはまることです。集めたデータは管理を厳重に行うよう心がける必要があります。