マーケティングリサーチの実施する際の注意点
マーケティングリサーチは企画段階でどこまで詰めるかが重要です。
これを十分に理解せず、とにかくはまずやってみることが重要で、一応の調査結果が集まりさえすれば後は結果データの分析をしっかりと行うことで欲しい情報は得られるものだと考えるマーケティングリサーチ担当者もいたりしますが、これは本質を理解していない残念な人と言わざるを得ません。
十分に練られていないリサーチによって得られた結果データをどのようにいじろうとも、どれだけ数学的に高度な解析を行おうとも、言ってしまえばゴミの山からはゴミしか得られないのです。
企画段階において、何の目的で調査を行うのか、調査の手法や調査票はその目的に照らして必要十分か、想定される結果データはどのようなもので、分析にはどのような手法を用いるのか、明確な示唆を得るためのサンプル数は十分かなどを十分に詰めておく必要があります。
これは決して想定されたとおりのデータを得るという結果ありきの意味ではありません。
商品開発をするときには、自社だけでの意見だけでなく多方面の意見も取り入れながら開発することが時には大事になってきます。
身内の意見だけを聞くと、開発しているものが正しいのかわからなくなってきます。
また、自己満足の商品開発になってしまい、いいものができたと思っても売れない場合があります。
マーケティングリサーチを取り入れることによって、商品の設計段階からどんな機能を実装したほうがいいのかリサーチができます。
日常生活にとりこむ製品の場合には、消費者のマーケティングリサーチをすれば、見た目であったり、使い勝手や価格帯までも参考になります。
マーケティングリサーチをするときには、消費者の属性をある程度絞ってから取り組むとより効果を得ることができます。
商品開発を行って、販売をするときにターゲットとならない属性にアンケートをとっても意味がないでしょう。
購入をしてくれそうな消費者の属性にアンケートをとって、分析をしながら商品開発に活かしていくのが基本です。